今回は、昨年に続き1日間の模擬面接講座に講師(面接官役)として参加しました。昨年、知人のカウンセラーKさんにお誘いいただきご縁ができました。学生さんたちは事前に、Kさんの授業でしっかりと自己分析やマナーは学んできており、今回はそれをやってみる実戦段階になります。ブログでもよく書いていますが、学習してきたことが、本当に自分ごととして腹に落ちているかが試される場面です。午前中は主に話し方やマナーなどを中心に、午後は話す内容や質疑応答を中心に、フィードバックをしましたが、やればやるほど学生さんたちはみるみる上達していました。
面接官という役割とは関係ありませんが、ふと不思議に思ったことがあります。学生は「私は〜〜な仕事をしたい」「自分は〜〜の業務に向いています」と必ず言うのです。もちろん言うべきです。しかし、よくよく考えてみると、彼らはまだ働いたことがないのです。働いたことがないのに、働くことを志向し、希望の会社で働く姿をイメージし、現時点の結論として語っているのです。まさに「仮説思考」による創造的な語りをしています。普段、社会人と接していると、組織の既成概念に陥りすぎだったり、状況説明に終始して結論先送りばっかりだったりと、逆の例をみることが多いので、学生さんたちの語りがとても新鮮に感じました。でも、これは「若さ(若いので夢がある等)」で片付ける話ではないと思いました。なぜなら、同じような印象を、転職をしようとする30歳の知人、62歳で起業した知人からも感じました。私自身も、転職や大学院入学、結婚、起業などここ10年の人生のイベントを振り返ってみると仮説ばっかりです(妄想や思い込みも多々ありますが)。人生の転機はとても創造的なのですね。