今回は、日本経営協会(NOMA)さんが主催の能力開発研究会にて、デザイン思考をテーマに体験ワークショップを開催しました。この能力開発研究会は、関西の異業種約25社の人事課長級のクローズな交流会です。それだけでも貴重な場なのですが、なんと来年度で30周年を迎えるとのこと。毎年の活動を積み重ねた歴史に感服します。

今回はデザイン思考を体験的にワークショップで学ぼうという企画です。とはいえ、デザイン思考に初めて触れる方もいるので、意義や歴史、前提をお伝えしたうえで、デザイン思考のプロセスに沿って実際にプロトタイピングまで一回りしてもらいました。今回のプロトタイピングではアイデアを絵に描いてもらいました。

デザイン思考は、かつて建築分野にいた私には、実はそれほど新しいものではありません。フィールドワークして共感や体験を大事にしますし、模型を作るなど早くにプロトタイプをしてフィードバックをするもの実は当たり前の話です。また、現場でのボトムアップの創造的活動に取り組んできた方にとっても、昔からやってきたことだと思います。しかし、ビジネスの世界では当たり前ではありません。ビジネスの世界はどうしても定量・ロジカル・左脳が優位になりがちです。だからこそ、今ビジネスの世界でデザイン思考が注目されているのだと思います。

研究会後の懇親会でも「デザイン思考」とう言葉が飛び交っていました笑。