今回は、軍師アカデミーの東日本支部にお呼びいただき、ワークショップデザインをテーマに3時間のセッションを担当しました。テーマがワークショップなので、進め方ももちろんワークショップ形式です。今回は、弁護士、税理士、会計士、社労士、診断士、経営者、カウンセラーなど、主に専門家の皆さんがお越しくださいました。ですので、専門家向けの要素を随所に散りばめながら進行しました。

「リアルセミナー」−「Eラーニング」=0になっていない!?
挑戦的なタイトルになっておりますが、ハッと思った方はぜひ私の書籍の最初の数十ページだけでよいので読んでみてください!書籍の冒頭では「ドメイン×場づくり」の重要性を述べています。ドメインは個人が主体の専門家にとってみれば「専門性」です。「場づくり」はワークショップデザインに代表されるような参加者を巻き込んだ双方向の関係性を土台にした時間と空間のデザインです。どちらか片方だけでは、参加したメンバーと価値ある時間が作れません。
特に、専門家の方々は、自分自身の専門性を確立しているがゆえに、コンテンツや知識の伝達に走りがちです。そして一方向に伝えた結果、せっかくのコンテンツがうまく伝わりません(専門家の罠)。ドメインが10点でも場づくりが3点なら30点という訳です。もし場づくりが5点、6点とすこしでもレベルアップするだけで、参加者には今後につながる学びと可能性を感じてもらえることになります。
人工知能が人間の仕事を駆逐するだろうと言われている昨今、「リアルなセミナー」と「Eラーニング」の価値が同じではまずいです。リアルに参加者が集まったからこその価値、人間同士だからこその価値、を提供できないとたとえ難関資格を突破した士業や専門家でも人工知能の脅威にさらされます。もちろん人工知能に懐疑的な考えの人もいますが、少なくとも同業者との差別化の方向として考える余地があると思います。

今回のセッションの冒頭の部分をすこし書いてみました。実際には、、、

  • ワークショップの定義と意義
  • ワークショップの実践領域
  • 組織論から考えるワークショップデザイン
  • アイスブレイクの組織的意味
  • 軍師でのワークショップ活用場面を探る

といったことをワイワイと進めていきました。今回は参加した皆さんが的確な質問や面白いアイデアをどんどん出してくださったので、より学びが深まったと思います。また、私自身のワークショップや組織に関する今後の体系化につながるような有難いアドバイスもいただきました。3時間でしたが、双方向の濃〜い時間が作れたことはワークショップとして成功だった気がします。次の学びの場での再会を楽しみにしております。今回は出版を機にとても素敵な場にお呼びいただきありがとうございました!!