大阪大学にて、日本教育工学会の全国大会が開催されました。私もO先生、M先生と共著でワークショップが題材の2つの研究発表をしました。
1つ目は「複数ファシリテーター間の認知的徒弟制〜ワークショップ場面のエスノメソドロジー分析」。ワークショップで時折見られる複数ファシリテーターが存在するワークショップにおいて、入門者のファシリテーターが進行を行う場合に、熟達者のファシリテーターがどのように介入するのかを、彼らの会話動作から分析をしました。2つ目は、「「見て盗め!」ない人への支援〜モデリング支援における記録と記憶の相補完システムの提案」。ワークショップやファシリテーションの熟達化において、「見て盗め!」と言われますが、実は熟達者の振る舞い方のどこをどう見ればいいのかは難しいものです。観察には経験が必要だからです。今回は彼らの観察行動をフェアラブルカメラでサポートする仕組みを提案しました。
日本教育工学会は学習視点のワークショップ研究も数多く報告されていました。私の研究とは少し視点は違いますがとても興味深かったです。そもそもワークショップを実践している人々の集まりなので、私を肯定的に受け入れてくれるのは大変ありがたいです。ご縁も広がり貴重な機会をいただけたことに感謝です!