2月22日から3日間、日本教育工学会様での質的研究セミナーに参加しました。私も課題図書の「知のデザイン」の要約発表をさせていただき、「1人称研究」についてより理解が深まりました(論文化にはいくつかの障害を乗り越える必要がありますが)。「1人称」「2人称」「3人称」という概念は、フィールドワークや質的分析をする際の研究者の立ち位置です。普段、大学院ではエスノグラフィーやエスノメソドロジーをしていますが、リサーチクエスチョンと方法論の整合性や適切性について再考する機会になりました。私の研究対象は、ワークショップ場面での人々の実践ですが、教育学習の切り口でデータを再検討してみたいと思います。企画実施くださった主催者の皆様、ともに学習した参加者の皆様、貴重な機会をありがとうございました。

課題図書はこちらの5点です。
諏訪正樹・堀浩一(2015)『一人称研究のすすめ: 知能研究の新しい潮流』近代科学社
諏訪正樹・藤井晴行 (2015)『知のデザイン―自分ごととして考えよう』近代科学社
ヴァスデヴィ・レディ(2015)『驚くべき乳幼児の心の世界』ミネルヴァ書房
箕浦康子(1999)フィールドワークの技法と実際―マイクロ・エスノグラフィー入門.ミネルヴァ書房
箕浦康子(2009)フィールドワークの技法と実際〈2〉分析・解釈編. ミネルヴァ書房

ws0062 201602「日本教育工学会 質的研究セミナー」(明治大学)1