今回はR町様にてワンペーパー資料作成研修を半日間×2回実施しました。各回約50名の職員の皆様がご参加くださいました。

資料は1枚でまとめろ!
トヨタ自動車やソフトバンクをはじめ、名だたる企業経営者が口にする言葉です。なぜで1枚にこだわるのでしょうか?なぜなら、時間的資源や情報的資源が重要性を増している昨今、パッとみて言いたいことが分かれば早い意思決定ができるからです。また、これは複合的課題から本質的要素をシンプルにまとめるという思考のトレーニングでもあり、実務を通した幹部候補育成にも間接的に寄与しているとも言えます。1枚でまとめるという小さな仕掛けではありますが、この小さな積み重ねが良い組織文化として醸成されうれば、持続的な競争優位ともなる可能性を秘めています。名だたる企業経営者はこのような長期的なビジョンのもと、この言葉を発しているものと想像します。

盛り込みたくなる症候群
さて、企画者の側は、情報を集めて考えれば考えるほど、たくさん盛り込みたくなります。なぜなら時間と労力を掛けて扱ってきたものだけに「削る」のはもったいないように感じてしまうからです。しかし、一方で多くを盛り込むと伝わらないことも実は分かっています。無駄を削ぎ落としたシンプルな企画の力強さは経験則として知っています。多くの企画者はこのようなジレンマを感じながら企画書を作成しているのではないでしょうか。

今回は非常に短い時間で、ワンペーパー資料の完成まで到達してもらいました。各チームが熱心に取り組んでくださったので、非常に面白いアイデアとワンペーパーが完成しました。限られた情報と時間の中で、仮説と結論を出しながら最後までプロセスを回したことで、おそらく修正点や新たな情報の必要性も見えてきたはずです。今回の研修での気づきが1つでも日常業務にお役に立てれば幸いです。万全のご準備をしてくださった担当者様と研修会社のMさんに感謝を申し上げます。

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