今回は、ある地方銀行様で企画力向上のシリーズ企画をご依頼いただきました。参加者は、営業、融資、人事、法務など様々な部署の主任クラスの方々です。まさに中堅社員の核というべき、実務を回す職場リーダーの方々です。
今回の研修では、企画力向上を目的にしていますが、決して企画スキルをテーマにはしませんでした。企画スキルとは、たとえばブレインストーミングやアイディエーションの仕方を学ぶなどです(次回シリーズでやりたいですが)。なぜなら、参加者のみなさんは日常業務で稟議書を作って上司に承認してもらう、あるいは提案書や報告書を作って会議等で発表することを行っています。これらは企画と言いながら、創造性を発揮して斬新なアイデアを生み出す企画とは種類が違います。先様の問題意識を伺う限り、前者の企画スキルを行うと「研修は楽しかったけど、いざ職場でこんなことできないよ」となってしまいます。ということで、今回は「日々の業務で企画力を発揮する場面を自分の成長機会ととらえ、いかに深く考え、いかに相手に伝え巻き込んでいくか」を自ら学えていただく場にしました。これらの力は実は管理職に必要な力にも大きく関わります。管理職なってからでは遅いです。主任のうちにどう企画に向き合ったかが後から効いてきます。極論すれば、主任のうちしか具体的な現場に突っ込んで企画を考え抜くチャンスはないかもしれません。
今回は、半日間なので「深く考える」編として、ロジカルシンキングをシンプルに4点に絞って実施しました。自分ごとで考えるワークと演習を盛り込むためにも本当は1日間は必要です。ただ、今回はシリーズものなので次回までインターバルがあります。この間に少しだけロジックツリーの宿題をお願いしました。